月末になると、施術の手を止めてレセプト入力に向き合う時間が増える。手書きカルテを見ながら1件ずつレセコンに転記し、部位や日数を数え直し、最後は目を細めて数字を確認する。この作業、実は「先生の判断」と「単純な転記」が混ざっているために、必要以上に時間がかかっていることが多い。

手入力・転記が生む3つの負担

特に多院展開している院や、スタッフごとにカルテの書き方が違う院では、転記の精度を保つこと自体が負担になっている。

AI-OCRで変わるのは「入力」ではなく「確認」

AI-OCR(手書き文字を読み取る技術)を使うと、カルテを撮影するだけで文字と部位、日数がデータ化される。ここで大事なのは、AIがすべてを決めてしまうわけではないということだ。読み取った内容が正しいかどうかを判断するのは、あくまで先生自身。作業の中心が「打ち込む」から「見て確認する」に変わるだけで、負担の質が変わる。

確認して承認する流れ

ソクヨヤでは、手書きカルテを撮影するとAIがレセプトの下書きを作成する。その際、2部位目の逓減対象になっていないか、償還払いの対象に該当していないかなど、提出前に注意すべき点を先読みして知らせる。最終的にレセプトとして確定するかどうかは先生が確認し、承認するボタンを押すまで進まない。判断の主導権は常に先生の側にある。

なぜ「確認・承認」が安心につながるのか

自動化と聞くと、内容が分からないまま提出されてしまうことを心配する先生も多い。だからこそ、下書きの段階で立ち止まり、目で見て確認できる仕組みが大切になる。AIが下準備をして、先生が最終チェックをする。この順番があるだけで、返戻のリスクを減らしながらも、提出内容への納得感を保つことができる。

今日からできる一手

まずは、今月提出したレセプトの中で「返戻になった件」「入力に時間がかかった件」を1件だけ振り返ってみてほしい。それがカルテの記載の癖によるものか、単純な転記ミスなのかを知ることが、効率化の第一歩になる。判断が必要な部分と、単純作業で済む部分を分けて考えられるようになると、月末の負担の感じ方も変わってくる。

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