令和9年1月から、整骨院・接骨院や訪問施術の一部の患者について、施術費を一旦全額患者が窓口で支払い、後から保険者に請求して払い戻しを受ける「償還払い」に切り替わる仕組みが示されています。院にとっては、対象患者を早めに把握できるかどうかで、その後の窓口対応や未収リスクが大きく変わります。
そもそも償還払いとは何か
通常、整骨院での施術は「受領委任」という仕組みで、患者は一部負担金だけを窓口で払い、残りは院が保険者に請求します。償還払いになると、この受領委任の扱いから外れ、患者が一旦全額を院に支払い、後日自分で保険者に申請して払い戻しを受ける形に変わります。院にとっては請求先が患者になる、という点が最大の違いです。
対象になるのはどんな患者か
示されている基準では、長期・頻回・多部位にわたる施術を続けている患者が対象として想定されています。具体的には、通算した施術期間がおおむね8月以上に及び、かつ新規に発生した部位数が9部位以上にのぼるようなケースです。慢性的な症状で長く通院し、その都度新しい部位の負傷が加わって施術を継続してきた患者ほど、対象に該当しやすくなります。
基準の詳細や運用方法は今後の通知等で確定していく部分が残っています。院内では「対象になり得る患者」を早めにリストアップしておく姿勢が現実的です。
院にとっての未収リスク
償還払いに切り替わると、患者は一旦全額を立て替えることになります。高齢の患者や訪問施術を受けている患者の中には、まとまった金額をその場で用意できない方も出てきます。その結果、支払いが滞る、通院そのものを控えるといった事態が起こり得ます。院側から見れば、これまで保険者からほぼ確実に入っていた収入の一部が、患者との個別のやり取りに委ねられることになり、未収金や患者離れのリスクが増える点は無視できません。
今からできる3つの対策
- 長期・多部位で通院している患者を今のうちに洗い出し、通算月数と新規部位数を把握しておく
- 該当しそうな患者には早めに制度の変更を説明し、支払い方法について相談しておく
- 施術録や請求データを整理し、部位数や期間が基準に近づいた段階で気づける仕組みを作る
特に3つ目は、手作業でカルテを見返すだけでは見落としが出やすい部分です。日々の施術録から通算期間や部位数を自動で拾い出し、基準に近づいている患者を早めに知らせてくれる仕組みがあれば、窓口での説明や支払い相談を余裕を持って進められます。
ソクヨヤでできること
ソクヨヤは、手書きのカルテを撮影するとAIがレセプトの下書きを作り、提出前に返戻や2部位目の逓減、そして償還払いに近づいている患者を先読みして知らせてくれるサービスです。今お使いのレセコンはそのままで、CSVで取り込めるので乗り換えの手間もかかりません。最終的な判断は先生が行う形なので、制度対応の負担を減らしながら、これまでの運用を大きく変えずに続けられます。
まずは自院に該当しそうな患者がいるか、無料の「償還払い 対象チェック」で確認してみることをおすすめします。
